【一石四鳥⁈】何気なくやってるハミングは効果的！
こんにちは！りょうです！
ボイトレスクールで必ずと
言っていいほど行うものがハミングです。
ハミングとは？
口を閉じて鼻を通じて歌うことです。
わかりやすく言うと、鼻歌のことです。
気分が良い時に鼻歌を歌っている人もいますが、
ハミングはとても効果的な練習法です。
実はこのハミング...
喉のウォームアップとしての効果はもちろん、
音程が取れるようになり、
高音も出しやすくなり、
腹式呼吸も鍛えられる
非常に効果的なトレーニングなんです！
ハミングのやり方
口を閉じたまま「Ｍｕｕ」(ムー)と言う
イメージで声を出します。
口の中を広くして発声してみて下さい。
まあるいイメージの太めの音が出ると思います。
これが良くある一般的なハミングです。
ウォーミングアップにもなりますし、
喉の調子を整えられる
とても効果的なトレーニングです。
さて、このハミング。
もう一つやり方があります。
今度は口を閉じたまま「ｎｎｎ」(ンー)
というイメージで声を出します。
この時に、口の中の空間をなくすように
舌を上あごにペタッとくっつけます。
奥歯は少し空間が開くようにしておきます。
この状態で声を出すと、鼻にかかったような音が出て、
頭蓋骨の半分から上の部分が
響いている感じになると思います。
このハミングではなるべく
軽い音を出すイメージを持ってください。
そのイメージが、
高音を出せるようになることに繋がります。
1、グリッサンド
先ほど2種類のハミングを紹介しました。
【Ｍｕｕ(ムー)ハミング】と
【ｎｎｎ(ンー)ハミング】としておきます。
両方とも裏声を使ったハミングなんですが、
【Ｍｕｕハミング】はやさしい裏声、
【ｎｎｎハミング】は強い裏声になります。
この強い裏声を鍛えていくことが、
高音を出せるようになる近道です！
「こんな声が高音を出せるように
なるために本当に役立つの？」
という声が聞こえてきそうな
【ｎｎｎハミング】ですが、
これは高音発声をする為に
必要な声帯の伸展を促すトレーニングですので
もの凄く役立ちます。
それでは、【ｎｎｎハミング】を使って
高音を出せるようにするための
トレーニングをしていきましょう。
とってもシンプルで、【ｎｎｎハミング】で
音の高さを上下(グリッサンド)するだけです。
※グリッサンドとは一つ一つの音を区切らずに
滑らかにつないで音の高さを変えることです。
自分の無理なく出せる高さの音を出して、
その音の高さを滑らかに上下させてみましょう。
下から上より、上から下に下がる
練習を多めにやって下さい。
音が下がるにつれて地声の成分が多くなってきて、
下がりきる頃には地声になっているのが理想です。
下がる時に強い裏声から一瞬弱い裏声になり、
急に地声になってしまう所があると思います。
そこを滑らかに繋げられるように繰り返し練習します。
声が切り替わる所をゆっくりと
慎重にやるように意識して下さい。
下りが上手く出来るようになれば、
上がる時に無駄な力が入りにくくなってきます。
2、ハミングで歌う
【ｎｎｎハミング】グリッサンドが
上手く出来るようになってきたら、
次は【ｎｎｎハミング】で歌ってみます。
一曲全て歌う必要はなくて、
自分が苦手だなと思うフレーズだけで良いです。
ボイトレでは出るのに歌では出ない原因は、
歌のメロディーはボイストレーニングのような
シンプルな音の並びではない事と、色々な母音、子音が
組み合わさっているので難しいんです。
歌いにくい曲が歌えるようになる
効果抜群の練習方法なので苦手な所を、
まずは歌詞を無視してメロディーを
【ｎｎｎハミング】でスムーズに歌えるように。
まずはこれが第一段階です。
そして、スムーズに歌えるようになってきたら
【ｎｎｎハミング】のイメージを
崩さないようにしながら歌詞で歌う練習をします。
この時、特に自分の頭蓋骨の中で
音が一番響いているところを意識してください。
母音が変わると響いている場所が移動してしまうので、
どの母音でも一番響いている場所が
移動しないように集中して下さい。
※ハミングの注意点
このトレーニングは、高音発声が苦手な人にとって
高音を出している時の感覚を掴みやすいのですが、
その反面とても喉を痛めやすいです。
なぜなら、声が生まれる声帯に
焦点を絞ったトレーニングだからです。
声帯はもの凄く小さく繊細な器官で、
無理をすると簡単に痛めてしまいます。
ですので、このトレーニングを長時間行わない事！
５～10分くらいで十分です。
少しでも喉が枯れてきたなと思ったら
トレーニングをやめて下さい。
一日に長時間やるより、
短時間を長期間行ったほうが効果的ですので
めげずにハミング練習して
魅力的なボイスにしちゃいましょう！
